お気に入りのキャバ譲の引退がきっかけで

長年通っていたキャバクラがあったが、残念なことに指名嬢が引退。
それをきっかけに、新しいお店を探し始めた。
俺はもうアラフォーで、それなりの稼ぎもある。
ちょっとランクを上げて『高級キャバクラ』へ出向くことにした。
俺が行った高級キャバクラは、20代後半~30代がメインで活躍しているそう。
なるほど、確かにフロアにいる女性を見渡すと、見た目は若いがどの子も落ち着きがある。
今までのキャバクラは20代前半の若いキャバ嬢ばかりで、ワイワイ楽しく飲んで騒ぐというのがスタンダードだった。
しかし、高級キャバクラはキャバ嬢とゆっくりお酒を飲みながら語らう場所のようだ。
「うーん、俺に合うかな?」
と心配になったが、すぐにその懸念はなくなった。
席にやって来たキャバ嬢・ゆりえが、俺のドストライクだったからだ(笑)
女の子のレベルが高いなとフロアを見渡した時に思ってはいたが、まさかここまで自分の理想に近い美女がいるとは!
すぐに指名すると決めた

とにかくそばに置いておきたい。
そう思った俺は挨拶を1言2言交わして、すぐに場内指名をした。
「わ、うれしい。ありがとうございます~」
そう言って、俺と密着して座るゆりえ。
香水だろうか。とても甘くていい香りがした。
「何を飲む?シャンパン頼む?」
ゆりえはそのセリフを聞いて、ちょっと驚いた顔をした。
そしてゆっくりと微笑んで首を振った。
「普通のドリンクで十分ありがたいです。シャンパンのお金は、次の来店までに取っておいてください。楽しいって思ってもらえたら、定期的に通ってくれるともっとうれしいですね」
さすが高級キャバクラ。
目先の利益よりも、次の来店に重きを置いたのだ。
前のキャバ嬢なら「やった、ラッキー♪」と喜んでシャンパンを受け入れただろう。
一応現金を多めに持ってきたが、会計時に払った金額はわずか数万。
この程度の金額なら、明日にでもまた店を訪れたい。
そう思えるほど、楽しい時間を過ごせた。
ゆりえの思惑通り、俺は高級キャバクラへ通うことにしたのだった(笑)